top of page

研究員コラム⑭-1 岸本文紅先生

第9回国際土壌有機物シンポジウム(SOM2024、モロッコ)に参加して(その1)

研究員コラム⑭-1 岸本文紅先生

第9回国際土壌有機物シンポジウム(SOM2024、モロッコ)に参加して(その1)


日本バイオ炭研究センター客員研究員

農研機構 農業環境研究部門 上級研究員

岸本文紅

写真1:(左)会場となるUM6P(モハメッド6世工科大学)Ben Guerirキャンパス (右)SOM2024 Co-chairのNgonidzashe CHIRINDA博士と筆者

2007年7月に第1回国際土壌有機物シンポジウムがフランス(Polticers)で開催されて以来、2年ごとにアメリカ、ベルギー、中国(南京)、ドイツ、イギリス、オーストラリア、韓国で開催されてきましたが、今回はじめてアフリカの国(モロッコ、2024年5月27~31日)で開催されました(写真1)。


今回のテーマは「Soil Organic Matter for Global Soil Health and Decarbonization(世界の土壌健全と脱炭素のための土壌有機物)」で、11の基調講演(招待)、145件の口頭発表、60件のポスター発表(写真2)、および7つのブース出展からプログラムが構成されました

(詳細は、こちらのURLを参照)。


アフリカ諸国はもちろん、欧米、アジアの諸国からの参加者は300人にのぼりました。岸本は基調講演に招待され、3日目の午後に「Biochar Innovations: Advancing soil health and carbon sequestration in Japan」という題で日本でのバイオ炭の取り組みについて紹介しました(写真3)。


休憩時間には若い研究者や学生からたくさんの質問が寄せられ、帰国後もさっそく炭化炉や共同研究の可能性についての問い合わせはあり、日本のバイオ炭の取り組みに対する高い関心が伺えました。次回の第10回SOM2026は、「SOM: The Heart of Healthy Soils and Sustainable Future」をテーマに、2026年7月にブラジルのサンパウロで開催される予定です。

写真2:SOM2024の会場、両側はブースとポスターが展示されている。

写真3:筆者による基調講演は、約300人を収容するIbn Rochd Auditoriumにて行われました。

bottom of page