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研究員コラム③ 栗本康司先生

河川支障木の炭化と利用

研究員コラム③ 栗本康司先生

河川支障木の炭化と利用


日本バイオ炭研究センター客員研究員 栗本康司

(秋田県立大学木材高度加工研究所教授)


 筆者らは、国土交通省東北地方整備局能代河川国道事務所(能代河川国道事務所)と 共同で、米代川河川敷に生える支障木から木炭を製造し、それを有効利用する研究を始めています。 この研究では、①伐採樹木をオンサイト製炭することで、どのくらいの二酸化炭素を固定できるかデータを集める ②できた炭を土中に埋設することで、雑草の生育にどのような影響があるかを明らかにしたいと考えています。通常、炭の施用は植物の成長促進を期待して用いますが、これとは逆の発想で、過剰量に炭を施用することで雑草抑制資材として利用することが目的です。炭素貯留の観点はもちろん。木炭の埋設により雑草が生えなかったり、生育が抑制されれば、道路脇や法面の除草経費を削減することができるものと期待しています。

 これまでの予備実験では、木炭施用区で雑草の初期成長が抑制されていました。今回の取材では、再現性の確認と施用量と雑草生育の関係をみるために新たな実験フィールドを設け、研究の意義と実験内容を発表しました。なお、予備実験で行った支障木の製炭や雑草の生育抑制の様子は、下記のHPから閲覧できます。


秋田県立大学(2023年11月30日)

https://www.akita-pu.ac.jp/kenkyuseika/kenkyuseika2023/8154


米代川河川敷伐採木による炭製造とその活用

https://www.thr.mlit.go.jp/noshiro/douro/noshirokokudou_douro/mokko/mokkoken.html


のしろ白神ネットワーク こんなことあったよ!

http://www.thr.mlit.go.jp/noshiro/douro/nsnw/


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