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研究員コラム② 凌 祥之先生

アジア太平洋バイオ炭国際会議(APBC)の思い出とお誘い

研究員コラム② 凌 祥之先生

アジア太平洋バイオ炭国際会議(APBC)の思い出とお誘い

 

日本バイオ炭研究センター客員研究員 凌 祥之

(九州大学大学院農学研究院教授)

 

 2009年日本バイオ炭普及会を設立し,バイオ炭の立ち上げ当時からいろいろな活動に携わってきた.特に思い出深いのは,立命館大柴田氏,沖森氏などと主催した第2回APBC(アジア・パシフィックバイオチャー会議,2011年9月,(副題;Towards Human and Environmental Symbiosis Using Biochar),於立命館大朱雀キャンパス)である.会議にはアジア,太平洋のみならず世界中から200名ほどの参加者があった.IBI(国際バイオチャーイニシアティブ)からもJohannes Lehmann会長,Debbie Lead 事務局長を招待し,盛大に催された.それから12年,一時新型コロナの蔓延で,休会を余儀なくされ,多くはアジア地区からの参加者に絞られていたようだが,2022年には韓国で大会が開催された.新型コロナの蔓延で,中国からの渡航が禁止された関係で,韓国関係の参加者が中心で小規模だったようだが,2024年には中国瀋陽市で開催が予定されている(2024年9月20(金)~22日(日)).この間,瀋陽は2019年10月にもバイオ炭の国際会議を主宰し,国際雑誌「Biochar」の事務局もある.雑誌「Biochar」はインパクトファクターが12.7と科学技術雑誌としては際立った信用を得ている.毎回のAPBCには少なからず日本からの参加者もあったが,ここのところ各国の参加者にかなり押されて,小さくなっている感がある.近年の中国の科学技術における台頭は目覚ましく,その姿を見るだけでも価値はあると思う.日本から多数の発表と参加者があることを祈念する.詳細は明らかになり次第,バイオ炭研究センターのホームページなどを通じて再度お知らせします.

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