日本バイオ炭コンソーシアム
海外バイオ炭関連ニュース8/12-23
バイオ炭関連ニュース Quantum Carbon Dailyより
■2024年8月9日 Canadian biochar firm agrees to buy US counterpart
(カナダのバイオ炭会社が米国バイオ炭会社の買収に合意)
カナダに本社を置くBluSky Carbon社は、米国のバイオ炭会社Carbon Alliance社の全株式を購入する「趣意書」(LoI)を締結した。BluSky Carbon社はCarbon Alliance社の発行済み全株式を買い取る意向であると発表した。フロリダを拠点とするCarbon Alliance社は、2022年以来、ミネソタ、アーカンソー、フロリダでプロジェクトを展開しており、アラバマとルイジアナでも機会を狙っているという。
■ 2024年8月19日 ICROA gives provisional nod to CSI's C-Sink Registry
(ICROA、CSIのC-Sinkレジストリに暫定的な承認を与える)
カーボン・スタンダード・インターナショナル(CSI:Carbon Standard International) は自社で認証した炭素クレジット(グローバル C-Sink)の登録について、炭素取引業者に広く利用されている国際炭素削減・オフセット認定(ICROA:International Carbon Reduction and Offset Alliance)から、条件付きで承認を得た。CSIは、今年2月に炭素クレジットを生み出す炭素吸収源(特にバイオ炭)の認証プロセスを改訂し、ICROAの要求事項と一致させると発表していた。
■ 2024年8月19日 Duo to advise biochar carbon project developers in Malaysia
(マレーシアのバイオ炭プロジェクト開発企業に助言を提供)
炭素プロジェクト・コンサルタント会社Midori Climate Partnerは、マレーシアのコンサルタント会社Mitsushoと協力し、東南アジア諸国におけるバイオ炭プロジェクトの開発を促進するための覚書を交わしたと、両社は8月19日に発表した。両社は「プロジェクト・オーナーとなる食品加工工場、森林管理会社、農民組合などのバイオマス供給業者に対し、包括的なプロジェクト組成サポートを提供する」という。マレーシアはバイオ炭産業において大きな可能性を秘めている。
■2024年8月21日 US firm to build one of the world's largest biochar plants
(米国企業、世界最大級のバイオ炭工場を建設へ)
バイオ炭開発会社のウェイクフィールド・バイオチャー(Wakefield Biochar)社は、米国で4番目の生産施設の操業を開始し、ジョージア州で世界最大級の生産工場を操業する予定であることを2024年8月21日に発表した。同社のバルドスタ工場は、フィンランドを拠点とする登録機関Puro.earthの二酸化炭素除去(CDR)認証を取得し、2基の熱分解装置で操業を開始し、今後12基に拡大し、年間10万トンのCDRを生産する予定である。同社は、「ジョージア州で4番目に急成長している企業」に選ばれ、炭素クレジット収入の約5%を税金や給与を通じて地域社会に配分するという。
■2024年8月23日 Biochar start-up unveils plans to expand operations at Thai project
(バイオ炭の新興企業がタイのプロジェクトで事業拡大計画を発表)
スウェーデンの二酸化炭素除去を進める新興企業Planbooは、タイのWongPhaiバイオ炭プロジェクトを昨年開始し、これから事業を拡大する計画を発表した。WongPhai プロジェクトは、竹の使用と利点を促進する地元の環境保護団体WongPhai と共同でPlanbooが設立した。これまでに1,653.5 トンのバイオ炭を適用し、918 トン/CO2e を除去した。この炭素クレジットの認証はスイスに拠点を置く Carbon Standards International (CSI) が昨年 10 月に行った。タイ南部のプラチンブリ県では、竹の栽培と家族経営の工芸産業が主力で、その廃棄物は焼却されていた。
ーQuantumで紹介された日本に関する記事ー
■2024年8月9日 東京都:「吸収・除去系カーボンクレジット創出促進事業」実証事業に取り組むスタートアップを決定
東京都では、都内の自然資源を活用し、CO2を吸収・除去することで生まれるカーボンクレジットの創出を促進する「吸収・除去系カーボンクレジット創出促進事業」を実施しています。
このたび、東京都と連携してクレジットの創出に向けた実証事業を行うスタートアップを決定しましたのでお知らせいたします。
採択スタートアップは今後、令和7年12月まで以下の実証事業を行います。
https://www.metro.tokyo.lg.jp/tosei/hodohappyo/press/2024/08/09/08.html
■2024年8月20日 Green Carbon株式会社:令和5年度補正グローバルサウス未来志向型共創等事業(大型実証 ASEAN加盟国)に採択
Green Carbon株式会社は、経済産業省、日本貿易振興機構(以下、JETRO)管轄の、令和5年度補正グローバルサウス未来志向型共創等事業(大型実証 ASEAN加盟国)(第1回)に採択された。フィリピンにて、水田メタンガス削減及び籾殻バイオ炭生成によるカーボンクレジットを創出する大規模実証事業を開始する。