
日本バイオ炭コンソーシアム
海外バイオ炭関連ニュース7/1-7/12
バイオ炭関連ニュース Quantum Carbon Dailyより

Quantum Carbon Daily(Quantum Commodity Intelligence in London)ニュースから、バイオ炭に関する記事を抜粋・要約してお届けします。(2024年7/1-7/12)
出典:Quntum Carbon Daily(Quantum Commodity Intelligence in London)
https://www.qcintel.com/carbon/ (記事詳細は有料)
■ 2024年7月2日 NetZero inaugurates Brazil biochar plant, work to begin at new site
(ネットゼロ社、ブラジルでバイオ炭工場を竣工)
フランスのバイオ炭開発会社ネットゼロは、ブラジルで2番目、合計3番目の新工場を稼働させた。同社は「2025年にはさらに10カ所程度の拠点を建設する予定だ」と述べており、近々ブラジルで3つ目の工場を稼働させる予定である。今回稼働したエスピリト・サントの工場では、地元のコーヒー生産者協同組合Coocaféの250人の組合員から供給されるコーヒー殻から、年間4,000トンのバイオ炭を生産し、大気中から二酸化炭素換算で年間6,000トン以上を除去する計画である。
■2024年7月3日 Isometric releases biochar CDR protocol for public consultation
(アイソメトリック社がバイオ炭のCDR実施計画を公開)
ロンドンとニューヨークを拠点とする炭素除去の標準化とレジストリを行うアイソメトリック社は、バイオ炭の生産と貯蔵による耐久性のある炭素除去の実施計画をパブリックコメント用に公開した。アイソメトリック社のバイオ炭実施計画は、500年以上という高い耐久性を持つバイオ炭のクレジットを認証することを可能にした最初のものである。バイオ炭の主要な基準であるPuro.earthでは、ここ数年の間に複数の学術的研究が発表されたことを受け、今後の方法論の更新において1,000年の永続性の枠組みの採用を検討している。
Isometric:Biochar Production and Storage
■ 2024年7月3日 Mash Makes to start work on 2nd Indian biochar plant
(マッシュメイクス、インドで2番目のバイオ炭工場の建設を開始)
バイオ炭開発業者のマッシュ・メイクスは、インドのカルナタカ州にある最初の生産工場SPVO1は、設計能力の125%で稼働しており、1000トン以上のクレジットが販売され、200~300トンの在庫が売れ残っていると語った。同州に2番目の施設を建設する計画を明らかにした。同社がインドで2番目の商業用熱分解施設を建設するため、北欧5カ国が所有するグリーン投資銀行であるネフコから200万ユーロ(220万ドル)の融資を受けたと報じた。
■2024年7月3日 Puro to base revised fee structure on CO2 removal tonnages
(Puro.earth、料金体系をCO2除去トン数に応じて改定)
Puro.earthは、市場参入をより身近なものにし、透明性を高めることを目的として、2024年10月1日から料金体系を、クレジットの発行量や価格ではなく、除去された二酸化炭素のトン数を反映するように見直す。新しい料金体系は「初期費用をなくし、監査費用をカバーすることで、参加へのインセンティブを与え、中小企業の障壁を低くする。サプライヤーは、Corcの発行時ではなく、Corcの購入時にのみサービス料を支払う。」とPuro社は述べた。詳細は10月の料金体系発表前に公開される。
■2024年7月8日 June temperatures break 1.5°C barrier for 12th consecutive month
(6月の気温、12ヶ月連続で1.5℃の壁を突破)
コペルニクス気候変動サービス(Copernicus Climate Change Service)のデータによると、2024年6月の世界の気温は13ヶ月連続で過去最高を記録し、12ヶ月連続で摂氏1.5度の壁を突破した。過去12ヶ月間(2023年7月〜2024年6月)の世界平均気温は、1991〜2020年の平均を0.76℃、1850〜1900年の産業革命以前の平均を1.64℃上回り、過去最高である、とのことである。