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国外バイオ炭ニュース9/20-10/15

バイオ炭関連ニュース Quantum Carbon Dailyより

国外バイ�オ炭ニュース9/20-10/15

Quantum Carbon Daily (Quantum Commodity Intelligence in London)ニュースから、バイオ炭に関する記事を抜粋・要約してお届けします。(2025年9月20日から10月15日分)

出典:Quntum Carbon Daily(Quantum Commodity Intelligence in London)

(記事詳細は有料)


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■Exomad upgrades biochar carbon removal target to 1m t/year 2025年9月22日付

(Exomad、バイオ炭による炭素除去目標を年間100万トンに引き上げ)

ボリビア拠点のバイオ炭開発企業 Exomad Green は、年間二酸化炭素換算100万トン(t-CO₂e)の炭素除去を2027年までに達成するという新たな目標を発表した。これは、1年前に掲げていた80万t-CO₂eからの上方修正である。これまでにExomadは19万t-CO₂e分の炭素除去クレジットを発行しており、世界最大のバイオ炭CDR開発企業となっている。営業責任者のFrancesco Guglielmi氏はQuantumに対し、「機器のバイオ炭生産効率が向上したことで、本日の2027年目標引き上げにつながった」と説明した。

 

■Finnish biochar firm eyes 20,000+ CDRs from new facilityr 2025年10月3日付

(フィンランドのバイオ炭企業、新施設で年間2万トン超のCDR創出を計画)

フィンランドのCO₂除去プロジェクト開発企業 Carbo Cultureは、温室栽培と連携した大規模バイオ炭生産施設をオランダ・北ホラント州ミッデンメールに建設し、年間2万トン超のCO₂除去(CDR)クレジットを創出する計画を発表した。生産されるバイオ炭は主に温室農業の土壌改良材として使用され、野菜やトマトなどの作物が収穫された後は、炭素を1,000年以上固定することを目的として圃場に散布される。同社は、独自の特許技術である熱分解プロセスによって、炭素含有率90%以上のバイオ炭を生成できると説明している。これにより、1トンのバイオ炭あたり3トンのCO₂を固定することが可能だという。

 

■Indian rock weathering developer moves into biochar 2025年10月6日付

(インドの風化促進技術(ERW)開発企業Alt Carbon、バイオ炭分野に参入)

インド拠点の炭素除去(CDR)開発企業 Alt Carbon は、これまで主力としてきた風化促進技術(Enhanced Rock Weathering:ERW)に加え、バイオ炭分野へ事業を拡大することを発表した。同社初のバイオ炭施設「Nabojagoron(新たな目覚め)」は、ベンガル再生運動の一環として、土壌の回復と持続的な炭素貯留の創出を目的に正式稼働する予定である。同社はこのプロジェクトを足がかりにインド東部全域へ拡大し、既存のERW事業と補完的に活用しながら“メガトン級”のCDRスケールを目指すという。

 

■Isometric, Puro to list Colombian, Namibian CDR developers 2025年10月8日付

(IsometricとPuro、コロンビアとナミビアのCDR開発企業を登録へ)

コロンビアの風化促進技術(ERW)開発企業 Tropicarbon は、Isometric のもとで初のCO₂除去(CDR)プロジェクトを登録した。一方、米国・ナミビアのバイオ炭企業 ecoX は、フィンランド拠点の Puro.earth を選択した。Tropicarbonは、最終的に100万トンのCO₂換算(t-CO₂e)をERWによりコロンビア熱帯地域で除去することを目指している。ecoX は、侵略的雑草「エンクローチャーブッシュ」を処理している。Conservation Namibia の推計によれば、ナミビア国内の4,500万ヘクタールが「低木林に侵食されている」状態にあり、一部の地域では農業生産量が最大3分の2減少、さらに地下水位の低下も引き起こしているという。

  

■German developer offers biochar-asphalt CDRs above €300/t 2025年10月9日付

(ドイツの開発企業がバイオ炭混合アスファルト由来のCDRを1トンあたり300ユーロ超で提供)

ドイツ拠点の開発企業 Novocarbo は、バイオ炭とアスファルトを組み合わせた世界初の炭素除去(CDR)プロジェクトから発行されたクレジットを、1トンあたり300ユーロ(約347ドル)超で提供していることを明らかにした。同社によると、これらのクレジットは**「Carbon Removal Park Baltic Sea」プロジェクトで生成され、Puro.earthの認証を受けている。同社は「当社のCarbon Removal Park Baltic Seaでは、バイオ炭をアスファルトに添加することで炭素を恒久的に固定し、同時に材料性能を向上させている」と述べた。

 

■Biochar firms take leading position in new list of CDR companies 2025年10月14日付

(バイオ炭企業がCDR企業の新たなリストで主導的地位を獲得)

産業用バイオ炭企業が、世界の永続的CO₂除去(CDR)企業のうち40%以上を占めていることが、米国エネルギー省出身で現在はAbsolute Climateのスタンダードリードを務めるGrant Faber氏の調査により明らかになった。Faber氏は、世界で活動する708社を数えたうえで、バイオ炭企業の卓越性は「永続的CDRへの関心が高まる以前に、バイオ炭はすでに利用事例と生産方法を確立していた結果である可能性が高い」と述べた。このリストによると、BECCS、固体吸着材を用いた直接空気回収(DAC)、および液体溶媒DACに関わる企業は全体の28%を占めた。また、強化風に取り組む企業は33社で、全体の約4.7%に相当した。

 

■Isometric grows pipeline with new nature-based, biochar suppliers 2025年10月14日付

(Isometricは新たな自然由来のバイオ炭サプライヤーとのパイプラインを拡大)

Isometricは、サプライヤー2社をリストに追加し、バイオ炭および自然由来のプロジェクトに関するパイプラインを拡大した。エストニアを拠点とする開発企業Arbonicsは、森林再生、アグロフォレストリー、森林管理改善、マングローブおよび泥炭地の再生、土壌炭素強化手法を含む「生物圏パスウェイ」に登録されている。Earthtree Enviroは、Isometricのバイオマス炭素除去・貯留手法セクションに登録されている。同社は、スウェーデンの気候技術企業Earthbancのインド子会社で、インドにおけるアグロフォレストリーおよび森林再生サービスに注力している。

 

■問い合わせ先

日本バイオ炭コンソーシアム

〒567-8570 大阪府茨木市岩倉町2-150
TEL: 072-665-2570 (立命館大学研究部OICリサーチオフィス 担当:岡本・綾城・工藤)

Mail:rbrc@st.ritsumei.ac.jp

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