
日本バイオ炭コンソーシアム
国内外バイオ炭ニュース5/1-15
国内外のバイオ炭関連のニュースをお知らせします

Quantum Carbon Daily (Quantum Commodity Intelligence in London)ニュースから、バイオ炭に関する記事を抜粋・要約してお届けします。(2026年5月1日から5月15日分)
出典:Quntum Carbon Daily(Quantum Commodity Intelligence)
■Cotton trade association launches carbon credit scheme for farmers 2026年5月1日付
(綿花業界団体、農家向けカーボンクレジット制度を開始)
世界的な綿花関連の政府間組織である国際綿花諮問委員会(ICAC:International Cotton Advisory Committee)は、綿花農家が持続可能な農業実践を通じてカーボンクレジットを創出できる新たな取り組みを開始した。ICACによれば、このプログラムに参加する農家は、再生型農業(Regenerative Agriculture)やバイオ炭の施用、さらに土壌中への炭素貯留を高めるための土壌管理技術を導入することで、1ヘクタール当たり最大200米ドルの追加収入を得られる可能性があるという。
■Isometric cancels Thailand biochar project over 'non-conformities' 2026年5月5日付
(Isometric、タイのバイオ炭プロジェクトを「不適合」を理由に認証取消し)
炭素除去認証機関Isometricは、タイの開発企業Enable Earthが進めていた「Chiang Raiバイオ炭プロジェクト」について、認証プロセスにおける「プロトコル上の不適合」を確認したとして、登録簿から削除された。一方、Enable Earth側はこれに対し、認証手続きをフィンランドのPuro.earthへ移行すると表明した。このプロジェクトでは、国内で発生する農業廃棄物をバイオ炭へ転換し、大気中のCO₂除去・野焼きによる大気汚染の削減・地域雇用の創出・持続可能な農業の支援を目的としていた。尚、具体的にどのような「不適合」があったのかは明らかにされていない。
■Canadian start-up to break ground on biocarbon demo in summer 2026年5月7日付
(カナダのスタートアップ、今夏にバイオカーボン実証プロジェクトを着工へ)
カナダの二酸化炭素除去スタートアップ企業であるCarbon Lock Technologiesは、自治体が運営する埋立処分場において、今夏にもバイオマス、木質廃棄物、その他の有機物を「バイオカーボン」と呼ばれる炭状の物質へ転換する技術の実証試験を行う。自治体は声明の中で、「有機性廃棄物が埋立地で分解する前に処理することで、このプロジェクトは、長期的な環境負債を軽減し、本来なら埋め立てられてしまう資源から価値ある産物を生み出すプロセスの有効性を実証することを目指しています。」と述べている。
■INTERVIEW: German developer eyes scaled biochar model after reset 2026年5月13日付
(インタビュー:ドイツのバイオ炭開発企業、事業再編を経て大規模バイオ炭モデルを目指す)
ドイツのバイオ炭開発企業Novocarboは、経営陣の交代と社内改革を経て、事業構造とプロジェクトポートフォリオを再編し、「収益性の高いバイオ炭事業モデル」の確立へと舵を切った。重点は、地域ごとのバイオマス資源の最適活用と、採算性を重視した選択的な事業展開へ移っているという。
■INTERVIEW: Swiss biochar CDR firm pivots after govt. soil warning 2026年5月15日付
(インタビュー:スイスのバイオ炭CDR企業、政府の「土壌利用への警鐘」を受けて事業転換)
スイス最大のバイオ炭由来CO₂除去開発企業であるInkohは、事業の重点を農業用途から「炭素ネガティブ建設材料」へと移しつつある。その背景には、2026年3月に公表されたスイス政府機関による指針には、国内農地への大規模なバイオ炭施用は推奨しないとの見解がある。その理由として、気候変動緩和効果が限定的、コストが高い、土壌への長期的影響に不確実性があることを挙げている。