日本バイオ炭コンソーシアム
ワークショップ開催報告
2023年12月14日にワークショップを開催
日 時:2023年12月14日(木) 15:00-17:15
場 所:立命館大学大阪いばらきキャンパス・対面とオンラインのハイブリッド開催
登壇者:西原 英治 氏(鳥取大学農学部 教授)
猪谷 保富 氏(株式会社電子資材開発研究所 代表取締役)
農業へのバイオ炭の利用はすでに多くの人たちが取り組んでいることでありますが、その施用効果の実状が把握できる機会は少なく、バイオ炭施用の目安作りが望まれているところです。今回のワークショップでは、将来のバイオ炭施用目安作りを見据え、これまで国内外で多くのバイオ炭施用実験を経験された鳥取大学教授 西原氏と、バイオ炭の販売を通じて長年営農現場の指導に携わった株式会社電子資材開発研究所 猪谷氏よりご講演をいただきました。
西原氏からは、バイオ炭の製造温度と施用効果の違い、施用量と作物収穫量との関係などを、実例を示しながら分かり易く説明いただきました。猪谷氏からは、日本各地でバイオ炭農業を実践されている方々の、様々な工夫や実践から見えてきたバイオ炭農業の実状を詳しくご説明頂きました。
お二人の今回のご講演から、今後、バイオ炭農業に取り組みたい方々、また、現在、農業の現場で実際に取り組んでいらっしゃる方々に、限られた時間ではありましたが、技術的なヒントを頂けたのではないかと感じています。また、バイオ炭農業を推進する企業や団体に属する方々にとっても、バイオ炭農業を推進する際に必要な技術的論点の一端を把握出来たのではないかと、併せて感じた次第です。今後も、バイオ炭製造・農地施用研究会では、バイオ炭農業に取り組む全ての会員の皆様に、現場で取り組むべき指針を、様々な切り口から示していきたいと感じました。
(文:小澤 史弘)