
日本バイオ炭コンソーシアム
タイのバイオ炭普及活動家が来訪
4月28日に、タイで竹炭を製造、活用して地域振興の活動をしているNGO、WongPhaiのKhomchalat氏が日本バイオ炭研究センターに来訪され、意見交換をしました。

タイでバイオ炭普及と地域振興の活動に取り組むNGOのWongPhaiの代表を務める
Khomchalat氏(通称コムさん)が、2025年4月28日(月)にバイオ炭研究センターに来訪し、
柴田センター長、沖森客員教授、土井研究員と意見交換をしました。
WonhPhaiの活動拠点は、バンコクから120㎞離れたプラーチーンブリー県に
あります。そこでは竹を工芸用に利用し大量の残差が出るため、それらを炭化し
竹栽培地に戻して資源循環をしています。施用したバイオ炭は
CSI(Carbon Standard International)で炭素貯留カーボンクレジットの認証を受け、
そのクレジットを販売して収益を竹農家に還元しています。
コムさんのバイオ炭普及にかける情熱とその推進力は、地域の資源循環、
農家の収入増、それにともなう家族やコミュニティの生活環境の改善に留まらず、
タイの研究機関と協力してバイオ炭の農作物への効果を調査する研究、
アジア地域でのバイオ炭ネットワーク組織を設立するなど、
バイオ炭が持つ多様な可能性を拡げるために積極的にチャレンジしています。
バイオ炭とその効果について社会に広く知ってもらい、農家から投資家まで、もっとバイオ炭
に関わる人たちを増やしていきたい、と熱く語ってました。
日本バイオ炭研究センターは2024年度に農研機構から委託した調査において、タイを訪問し
そこでコムさんとの出会いました。今後もタイと日本で情報共有をしていきながら
バイオ炭の普及、地域の未利用バイオマスの活用、地域特有の課題やその解決方法について
意見交換をしていきます。
(文責:土井美奈子)